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青色申告(個人事業主)

青色申告(個人事業主)

 今日は青色申告について記載します。個人事業主として独立したのですが、青色申告について全くの無知のため、税務署の個人事業主向けの無料講習会に参加してきました。仕訳の仕方、帳簿の付け方、インボイス制度の概要など基礎的な内容を3時間かけて丁寧に教えていただきました。簿記が苦手な方や初めて青色申告を検討している方はお近くの税務署に確認してみたらいかがでしょうか。講習会は平日に行われるので、上手く有給休暇を取得するなど対応してみてたらいいかもしれません。今回の受講で得た情報をご紹介します。

①青色申告の仕訳帳はエクセルでも良い
 仕訳帳など青色申告で必要な帳簿はエクセルで作成しても大丈夫とのことです。紙の領収書などは項目別や日付別など分かりやすいようにファイリングして7年間管理するとの説明がありました。見積書などは5年間の保管ですが、項目によって年数があやふやになるので、7年間保管だけ覚えておいた方が良いとのことでした。

②白色申告よりは青色申告の方が良い
 白色申告は複式簿記が必要とせず、管理が簡易のため白色申告の方が青色申告よりも好まれますが、結局、帳簿は保管する必要がありますので、控除のある青色申告を申請した方がお得とのことでした。複式簿記も少し勉強すればすぐに理解できます。個人的には簿記3級のテキストと今回の講習会の資料があれば、理解できると思いました。

③仕訳の例の説明
 今回の講習で自分では気が付かなかった仕訳を記載します。
 例1:固定資産税 10,000円を別の通帳から引き落とした

借方貸方
租税公課 10,000円事業主借 10,000円

 別の通帳は事業で使用していない通帳になるため、ここではプライベートの通帳から支払ったと考えます。つまり家のお金(事業主の持ち金)として考え、「事業主借」の勘定項目を使用します。反対に生活費を賄う場合は、経費になりませんので「事業主貸」の勘定項目を使用します。
 例2:水道光熱費10,000円に対して5,000円を事業に使い、5,000円が生活費だった

借方貸方
水道光熱費 10,000円普通預金 10,000円
事業主貸 5,000円水道光熱費 5,000円

 例3:ガソリンをカードで10,000円支払った

借方貸方
車両関係費 10,000円未払金 10,000円

 ガソリン代は消耗品費でも問題はありませんが、業務用車両運搬具については車両関係費でまとめるのが好ましいです。また、カード払いついては未払金として仕訳を行います。

④インボイス制度について
 インボイス制度の概要の説明がありました。現在、個人事業主で消費税の免税事業者の方で商売が消費者(最終顧客)の場合はインボイス制度の影響はありませんが、事業主との取引の場合はインボイス制度導入を検討した方が良いとのことでした。インボイス制度は事業主間の消費税の取り扱いで、取引相手が免税事業者で消費税を支払ない場合は、代わりに自分が消費税を支払うシステムであることがわかりました。この辺については後日インボイス制度の説明会があるので参加しようと思います。

 その他にも「試算表」は毎月作成した方が良いなどアドバイスを受けました。今回は個人事業主向けの青色申告について税務署の方に教えていただいた内容を記載しました。ネットで調べても分かることかもしれませんが、人から教えていただくことで、より理解が深まりました。最後までお読みいただきましてありがとうございます。

投稿者プロフィール

uki-support
uki-support
2022年5月に中小企業診断士を登録しました。25年間製造業で技術者として従事し、2022年6月に退職して現在独立診断士として頑張っています。資格取得はFP3級、簿記2級、エネルギー管理士、QC検定1級です。趣味は旅行、写真、読書です。いろいろチャレンジしていきますので、ブログで紹介させていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

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