2次試験対策(環境分析)
今回は環境分析について記載します。2次試験を攻略するにあたりSWOT分析の精度を高めましょう。SWOT分析は2次試験合格後の実務補習で使いますので、ぜひ2次試験の学習を通して力をつけましょう。2次試験の特徴ですが、設問構成として弱みに対しては解決するようになっています。SWOT分析の強み(S),弱み(W)の内部環境分析と機会(O)、脅威(T)の外部環境分析について、それぞれ該当する箇所を正確に抜き出せるようにしましょう。更にSWOT分析が慣れてきたところで、強みを活かして機会をつかむ(クロスSxO)など意識して与件文を読んでいきましょう。ここでは私のSWOT分析の学習方法とマークについてご説明します。
①SWOT分析で使用した教材
SWOT分析の教材として過去問、受験校の教材で事例Ⅳを最初にやりました。事例Ⅳは与件文の分量が少ないため、SWOTがどの文章に該当しているのかマークしていきました(マークについては②で述べます)。そして「強み」「弱み」の該当箇所とB/S、P/Lの指標とリンクしているのか考えながらSWOT分析をしました。ただし完璧に理解する必要はありません。SWOT分析に慣れるのが目的になります。続いて、事例Ⅰ、事例Ⅱ、事例Ⅲについて同様にSWOT分析を行いました。
また時間があるときは白書の事例文についてもSWOT分析をしました。白書には経営改善についてどのような問題があり、どのように改善してきたのか記載されています。2次試験の問題に比べて内容が分かりやすいので、SWOT分析がよく理解できない場合には白書を使ってみたらいかがでしょうか。
②SWOT分析のマークの仕方について
SWOT分析をするのに、受験校によってやり方が違いました。ある受験校では5本のマーカを使い、強み、弱み、機会、脅威の他、それ以外にもマークする方法を教えられました。理由は、読み飛ばしの防止策として、マークをするとのことでした。しかし、私はこのやり方はできませんでした。マーカーを5本も準備したら机の上が乱雑してしまうからです。2次試験の机は狭く鉛筆ケースなど置けることはできません。また、キャップの付け替えの手間、マーカーが解答用紙を汚すリスク、からマーカーは1本(ピンク)だけにしました。そして、赤色と青色のボールペンの2本にしました。赤色は「強み」「機会」になります。強みの場合は文章の後に「S」、機会であれば「O」としました。青色は「弱み」「脅威」になります。弱みの場合は文章の後に「W」、機会であれば「T」としました。そして、経営者の考えや思い、経営理念などはピンクのマーカーで塗りました。これは設問で使う重要ワードです。設問から解答に落とし込む際に、かならずチェックするように目立つようにしました。SWOT分析は何度も繰り返して行い、素早く判断できるようにしましょう。
SWOT分析は2次試験を解くためには必要な作業です。最近の事例Ⅱは設問1でSWOT分析をすることが求められています。しかも字数が少なく端的にまとめる必要があります。漏れや抜け、ダブりが許されません。また事例Ⅲについても設問1で強み、弱みを問われています。SWOT分析で得点を落とすと他の設問で挽回が難しくなります。模試や答練を通じて必ず6割以上取れるように精度を上げていきましょう。環境分析の中にはPEST分析、3C分析もありますが、私はそこまで意識して取り組みませんでした。SWOT分析で十分だと思います。なお、過去に3C分析が事例Ⅱで出題されたことがあります。この場合、「顧客」「自社」「競合」についてSWOTで割り当てれば対処可能です。SWOT分析をしっかりやれば大丈夫です。最後までお読みいただきましてありがとうございます。
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