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2次試験対策(模擬試験の利用)

2次試験対策(模擬試験の利用)

 今回は模擬試験の利用についてご説明します。8月下旬から9月上旬に模擬試験が受験校で開催されます。2次試験受験が初めての方は是非この時期に最低1校は申込みましょう。3校は多いです。復習も必要ですので多くても2校にしましょう。ただ皆様の状況に応じて判断していただたいて構いません。
 受験経験者の方も1校は受けましょう。経験者の方は昨年から学習してきた腕試しになります。公開模試になりますと他校の受講生の方々も受験しますので、自分が相対的判断ができます。私は利用していた受験校の公開模試だけ受験しました。他校の模試は過去に2校受けていたのですが、受けないようにしました。理由は受験校によって問題形式が違うこと、解答の配点方式が違うこと、などから受験校によって2次試験の解答アプローチが異なっていると判断したからです。この時期に点数が低くなると今までの学習方針に不安が残り、9月前に解答アプローチを変更した場合に10月の本試験では間に合わなくなる可能性があったからです。私は2次試験経験者として1月から準備を進めてきましたので8月で大幅に解答アプローチを変更することはしないようにしました。自分が決めた受験校について最後までやり方を通し、無事に合格しました。
 2次試験を今回始めて受験する方の皆様は、解答アプローチを確立するのに時間がかかるかと思います。あくまでも10月30日(日)に自分の実力が発揮するように調整することです。模擬試験の点数は関係なく、設問から想定される解答が導き出されたのたか、論点の抜けや漏れがなかったのか、など採点の根拠を自分なりに解釈して修正して行きましょう。
 それでは模擬試験の利用方法について説明します。

①SWOT分析にミスはなかったか?
 与件分析で行ったSWOT分析は解答解説と比較して適正だったのか確認しましょう。時系列で考えた場合、過去は強みだったのが、現在・将来では弱みになる場合があります。設問も過去、現在、将来に対してどの時点を問われているのか、注意して解答したのか自分の答案と解答解説と比較しましょう。また、なぜSWOT分析にミスが発生したのか原因も考え、次回の答案練習や過去問を解く際に活かしていきましょう。SWOT分析が誤ると以下の設問の解答内容がミスをする可能性があります。解答した際にSWOT分析の内容と以下の解答と一貫性があるのか検証しましょう。

②ドメインを意識したか?
 解答を書く際にドメインを意識したのか確認しましょう。模範解答や解答解説にはドメインを記載していると思います。なぜなら企業の将来の方向性には経営理念があり、環境分析を行い、事業領域を決定した後に成長戦略・事業戦略を行い、人事組織・マーケティング・生産・財務などのオペレーションが続くからです。人事や組織の設問内容でもその上位階層であるドメインを意識した内容になります。模範解答や解答解説からドメインがどのように与件文で設定してあったのか、復習しておきましょう。また過去問でも実際にドメインを書いてみましょう。

 SWOT分析、ドメインの意識など当たり前のように感じるかと思います。ただ、ここが正確にできないと、後の設問の一貫性が崩れ、配点がされない可能性ががあります。「キーワードを入れば点数が入る」「理由が問われたら、与件の文章をコンパクトにまとめれば部分点が入る」などの教えがありました。受験校では採点するかもしれませんが、本試験で実際に採点されるのか個人的に疑問があります。長年2次試験を受験してきた結果、①、②の基本が一番大事だと考えます。
 私は初めて2次試験を受験した時の大手受験校の全国試の結果は事例Ⅰ D、事例Ⅱ B、事例Ⅲ C、事例Ⅳ Dの判定でした。しかし、本試験では事例Ⅰ C、事例Ⅱ A、事例Ⅲ A、事例Ⅳ C 総合B判定でした。あくまでも模擬試験の結果です。過去に全国模試で10位以内に入りましたが、2次試験ではB判定でした。
点数は気にせず、ご自身が納得した解答ができたのか、修正箇所はどこなのか、など改善目的を把握するために模試を利用してみたらいかがでしょうか。まだまだ時間はありますので焦らず頑張っていきましょう。最後までお読みいただきましてありがとうございます。

投稿者プロフィール

uki-support
uki-support
2022年5月に中小企業診断士を登録しました。25年間製造業で技術者として従事し、2022年6月に退職して現在独立診断士として頑張っています。資格取得はFP3級、簿記2級、エネルギー管理士、QC検定1級です。趣味は旅行、写真、読書です。いろいろチャレンジしていきますので、ブログで紹介させていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

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