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終わりの始まり

終わりの始まり

 今回は「終わりの始まり」について記載します。皆様も一度は聞いたことがある「終わりの始まり」ですが、これはどこから来た言葉なのか、もし知っていましたら教えて欲しいです(笑)。またこの言葉はどのような印象を受けるでしょうか?終焉に向けての始まりのようにも感じられます。かなり昔ですが、「銀河英雄伝説」のラインハルトの台詞に出てきたことを覚えています。ネットの世界でも時々出てくる言葉でもあります。先日、現在勉強している国家試験の中に同じような言葉ありましたので紹介します。

ブリッジズ(Bridges,W.)のトランジションの心理プロセス」になります。人生の転機には有名な理論があり、シュロスバーグの4つのリソースやニコルソンの4サイクルモデルなどがあります。

ここでブリッジズは人生の転機について3段階に表現しています。まず初めに「終わり(何かかが終わる)」、次に「ニュートラン・ゾーン」、最後に「始まり(何かが始まる)」の順番になっているとのことです。終わるところから転機が始まる理論です。先ほどの終焉よりは明るいイメージがします。今までの慣れた環境から抜け出し、混乱を経験して、そこから新しい状況を向かっていくプロセスともいえます。新生活、転職、独立など多くの場面で活かせる考え方だと思います。
 ここでの「ニュートラル・ゾーン」は自分を内省する休養や空白期であり、とても大切な時期になります。1人になれる特定の時期と場所の確保、本当にやりたいことの発見など充電時期かもしれません。よく一人旅をする人がいるのはニュートラル・ゾーンの状態なのかもしれません。
 なお、何かが終わるときが転機の始まりですが、ブリッジズは「しっかり終わらせること」こそが大事であると主張しています。

 今回の話を自分の場合について考えてみましたので紹介します。
 今年の6月に退職する直前まで会社にフルに出社して業務移管書の作成やOJTを行い、後任者へ業務を引き継ぎをしました。また出社最終日は電車で1時間かけて別の部署の飲み会へ参加しました。退職前には取引先やお世話になった方々へ電話で挨拶をしたりました。会社を辞めると決意した3月から、最後の会社員として妥協なく仕事をしてきました。
 続いて、ニュートラル・ゾーンですが、退職してすぐに八丈島へ1人旅をしました。海や山、夜空を見ながらゆったりと流れる時間の中でこれからを考えました。そして診断士として自分のありかたについて考えました。その時に「1年間はいろいろ診断士以外のことを勉強して知識を補充したり、多くの事業主とお会いして事業の考え方を吸収しよう」と決意しました。「収入よりはまずは人的ネットワークを作ろう」と思いました。ブログも始めたのもこのような思いがあったからです。
 最後に何かの始まりですが、最近になって仕事の案件も少しですが頂くようになりました。ただ多くは望まず、一つの案件に時間を掛けてこなすようにしています。そのため案件数が多くなるとお断りをしたり、仕事の応募を辞退したりしています(これは苦しい判断ですが、今は耐える時期だと思ってます)。またこのブログを読んでいただいている方からの温かいコメントやフォロワーが少しづつ増えてきました。始まりを実感しています。皆様ありがとうございます。

 私はまだニュートラル・ゾーンと始まりの境界にいるのかもしれません。しばらくはこの状況を楽しみながら過ごしたいと思います。最後までお読みいただきましてありがとうございます。

 

投稿者プロフィール

uki-support
uki-support
2022年5月に中小企業診断士を登録しました。25年間製造業で技術者として従事し、2022年6月に退職して現在独立診断士として頑張っています。資格取得はFP3級、簿記2級、エネルギー管理士、QC検定1級です。趣味は旅行、写真、読書です。いろいろチャレンジしていきますので、ブログで紹介させていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

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