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2次試験対策(与件文と設問文)

2次試験対策(与件文と設問文)

 今回は与件文と設問文について記載します。以前のブログで与件文は作問者が受験者の代わりに社長訪問をして、その時の調査報告書であることを記載いたしました。与件文と設問文はセットになります。与件文を踏まえて設問文があり、設問文を解答することで診断報告書になります。では、「設問文の位置付けは何になるか?」、考えてみましょう。設問文は社長の悩みや会社の状況を問うものだと私は考えます。そして現状から将来にかけて事業が成長していくための助言・診断するための道標だと思います。企業が経営理念に沿って今後成長するため、「社長の意思決定の支援」「組織のあり方」「マーケティング戦略」「生産工程の改善」「財務の健全化」などが2次試験で問われていると私は考えます。

 設問文がわからず、答案用紙に何を書いていいのか判断できない場合、社長の悩み、会社の状態がどうなっているのか、またどうすれば良いのか、など考えてみましょう。1次試験で学習した内容がヒントになると思います。模試・答練・過去問で確認して、なぜ解けなかったのか、ひとつずつ分析していきましょう。設問文が理解できなかったのは、1次試験の知識が思い出せなかったのか、設問文の言葉がわからなかったのか、与件文との関連性がわかなかったのか、などが考えられます。ノートにまとめたりして、自分の弱点を改善していきましょう。

 目の前に社長がいることを想像して、「社長が困っている。だからこのように助言・診断すれば会社は良くなる。それを文章化したのが2次試験の解答である。」など、考えてみても良いかもしれません。

 ある受験校の講師が「設問文が難しく、何を書いてもわからない場合は与件文をまとめて空欄を埋めよ」とのアドバイスがありました。空欄を埋めるだけの対策としては、あまり好ましくないと思います。もし、社長の悩み(設問文)がわからず、社長の話しや会社の状況したこと(与件文)を要約しただけで、はたして社長は納得するでしょうか? 設問文がわからない時に遭遇したときは、目の前に悩んでいる社長を思い描いて設問文と与件文を読んでみてください。そして改善する方法を一緒に考えてあげる気持ちで解答を書いてみてください。設問文がわからない場合は、周りの受験生もわからない状態です。ここで安易に空欄を埋めるだけの対策では、受験生と差別化ができません。苦しい状況で悩み、社長への提言を考えた受験生が他の受験生より一歩前に出ると思います。

 与件文・設問分析は直前まで改善ができます。来月に向けて着実に学習していきましょう。最後までお読みいただきましてありがとうございます。

投稿者プロフィール

uki-support
uki-support
2022年5月に中小企業診断士を登録しました。25年間製造業で技術者として従事し、2022年6月に退職して現在独立診断士として頑張っています。資格取得はFP3級、簿記2級、エネルギー管理士、QC検定1級です。趣味は旅行、写真、読書です。いろいろチャレンジしていきますので、ブログで紹介させていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

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