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2次試験対策(計算力を高める)

2次試験対策(計算力を高める)

 今回は「計算力を高める」について記載します。2次試験の事例Ⅳは最後の科目であり、事例Ⅰから事例Ⅲまで疲労が蓄積した中での試験になります。
 令和3年の試験ですが、前年度と傾向が変わり、経営分析において電卓を打つ回数が多くなりました。経営指標も4つ選択することから、与件文から適正な指標を抜き出すのに多くの時間がかかりました。また難易度の高いNPV分析、変則的なCVP分析など、最後の科目にこれでもか、、という感じでストレス耐性をみる試験だと感じました。しかし、私は毎日計算問題を繰り返し行っていたので、事例Ⅳは他の事例よりも高得点を得ることができました。
 私の場合ですが、本試験では事例Ⅰの点数が低いため、事例ⅡとⅢは6割程度、事例Ⅳで7割を超える戦略で学習を進めてきました。皆様も得意科目と不得意科目を把握し、不得意科目は取りこぼしがないようにし、得意科目は確実に6割から7割を取れるように戦略を練ってみたらいかがでしょうか。
それでは、私が計算力を高めた方法を記述します。

①事例Ⅳの過去問による学習
 直近の過去問から過去10年以上前の過去問を揃えました。書籍や通信講座を使って過去問を準備しました。そして、「経営分析」「CF分析」「CVP分析」「NPV分析」「その他(企業価値)」などに分類し、各項目だけ解きました。CF分析ならCF分析だけやりました。学習順番としてはCF分析→CVP分析→NPV分析にしました。また、「経営分析」と「その他」については、独立させて時間があるときに集中して解きました。計算についてはひたすら問題を解き、正確に解答ができるまで繰り返し行いました。

②受験校の計算問題、答練、模試による学習
 私の場合、受験校を何校か過去に受けていましたので、事例Ⅳを計算用の教材として使用していました。ここではCF分析、CVP分析、NPV分析、企業価値についての計算用に使用しました。とても役に立ちました。

➂市販の計算問題による学習
 2次試験用の問題集を何冊か購入したのですが、結局最後まで使用したのが「意思決定会計講義ノート」になります。通称「イケカコ」になります。この問題集で過去問に出そうな箇所を何度も解きました。令和3年度の試験のCVP分析ですが、類似した問題がありイケカコで学習しておいて助かりました。イケカコは難易度が高いので、初学者の方は難しい問題は後回しにして、過去問の論点となる箇所とCVP分析をまずは解いておき、上記①、②の学習が進んだ時点でイケカコにチャレンジしてみたらいかがでしょうか。2次試験まで限られた時間を有効活用していきましょう。

 私は計算問題については毎日やりました。電卓はかなず毎日叩いていました。出張の時も電卓と計算問題を持ち運び、空港の待合室、飛行機や新幹線の移動中、ホテル滞在など時間があれば電卓を叩いていました。また最初は右打ちでしたが、左打ちに切り替えました。試験会場の机は狭く、電卓を右に置くと文字を書くのに邪魔になりましたので左打ちにしました。またメモリー機能を使いました。この際、メモリー機能についてマスターしておきましょう。電卓を叩くミスが減ります。
 なお、解答時間はメモをしておき、2回、3回と反復学習を増やした際に時間が短縮しているのか確認しておきましょう。私はノートを使って解答プロセスを記録しておき、ミスの箇所、考え違いなど後でわかるようにして修正していきました。事例Ⅳは勉強すれば得点源にできます。最初は会計に苦手意識があるかもしれませんが、継続して学習すれば得意科目にすることができます。10月末まで頑張りましょう!最後までお読みいただきましてありがとうございます。

投稿者プロフィール

uki-support
uki-support
2022年5月に中小企業診断士を登録しました。25年間製造業で技術者として従事し、2022年6月に退職して現在独立診断士として頑張っています。資格取得はFP3級、簿記2級、エネルギー管理士、QC検定1級です。趣味は旅行、写真、読書です。いろいろチャレンジしていきますので、ブログで紹介させていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

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